公正証書も作成したのに元妻が出ていかない・・・

  • 相楽様(仮名)
離婚

「離婚する時に後々揉めないように決めた公正証書を作成しましたが、詰めが甘かったせいか元妻が出ていかず、住居費の二重払いがしんどくて・・・」

地   域
関東
都 道 府 県 東京都
建 物 種 別 マンション
職   業 会社員
年   齢 49歳
残   債 2,600万円
売 却 額 3,300万円

ご相談内容

子供が成人するまでは元奥様と二人のお子様がご主人名義で購入したマンションに住み続け、その住宅ローンと管理費、修繕費は元ご主人が支払う等の内容を公正証書で取り決め、10年程前に離婚しました。

お子様は二人とも2年前に成人し、養育費は支払わなくなりましたが、住宅ローンと管理費等は成り行きで引き続き支払っていました。

会社の業績不振とともに収入が減り、住宅費用の二重払いが大きな負担になってきました。公正証書には売却するときは、元奥様に報告するとなっていたので事情を話し、売却したいと伝えると、出ていきたくないとのこと。

まさか、こういう回答がくるとは思わなかったので、公正証書にもう少し細かく決めていれば良かったと後悔しました。

以前、他の不動産会社に査定してもらったところ、残債の額より数百万円のプラスがでると言われたのもあり、早く売りたいので何とかしてほしいとご相談がありました。

解決方法

オーバーローンではないので、元ご主人の滞納が始まるまでに通常売却での取引を目指しました。

まず元奥様と面談し、今売却したら、元ご主人の手元にお金が残るので、転居にかかる費用の援助も考えていると説得するが、今のマンションに住み続けることを希望され、断られました。

元奥様は仕事もしているので、奥様が買い取ることを提案したところ、了承したので話を進めましたが、元ご主人の提示する価格では購入が難しいとので、金額の調整を図りましたが進まず、元奥様が弁護士を立てたので、こちらも離婚に強い弁護士を紹介し、争うことになりました。

解決結果

争いから1年を経過したころ、元ご主人も滞納が始まっており、期限の利益の喪失前に元奥様とお金で解決することとなりました。

このケースは任意売却になる前に通常売却で取引することができました。売却するマンションは人気の地域だったため、販売開始後すぐに購入者が見つかり、弁護士費用、元奥様への支払いが済んでも、元ご主人の手元には数百万円残りました。

このまま、元奥様と話が平行線をたどり、期限の利益の喪失となり、最悪、競売になるのではと心配をされていたので、大変喜んでいらっしゃいました。

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