川崎市川崎区　任意売却無料相談

Tips川崎区は、川崎市を構成する7行政区のうちの一つで、東海道本線の東側（海側）の地域です。
川崎市の東南端である多摩川の下流から河口にかけての南側に位置し、全域が平地となっています。川崎市の7つの区の中で唯一海に面しています。海側は埋立地の造成が進んでおり、人口島の東扇島や扇島もあります。扇島は全域私有地であり、首都高速湾岸線を通行する場合を除いて一般人の立ち入りはできません。
大師𣘺付近の多摩川左岸の河川敷に、東京都大田区に囲まれた飛地状の領域があります。逆に右岸の河川敷には大田区の飛地があります。これらは、かつて大きく蛇行していた多摩川の旧流路の痕跡です。
区内の稲毛神社は7世紀半ばの欽明天皇によって勅願所となり、平間寺は平安時代後期の1128年に創建されるなど、古くから神社・仏閣の門前町が整備されていましたが、都市の本格的な発展は徳川家康が東海道の整備を行い、江戸時代初期の1623年に東海道五十三次の宿場町として正式に川崎宿を設置してからである。さらに1872年には日本最初の鉄道として開業した官設鉄道に川崎駅が設置され、川崎は東京と横浜をつなぐ交通至便の地として急速な都市化を経験し、1924年の市制施行は現在の川崎区と西隣の幸区東部で行われました。1923年には関東大震災1942年～1945年には第二次世界大戦による日本本土空襲で大きな被害を受けたが、その後も発展を続け、現在の市街地が形成されました。
現在も川崎駅前以外では、平坦な多摩川の河口平野上に戦前から形成された住宅地に建設された戸建住宅が多く、そこに小規模な工場が点在する商工混在地域が広がっています。その点では、東海道本線や京急本線でつながる東京都大田区や横浜市鶴見区の臨海部と風情は似たものがあり、戦後の高度経済成長期に丘陵部での集合住宅建設が進められ、人口が急増しながらも一部では農地や緑地が残る川崎市北部とは異なる雰囲気があります。また、この高度経済成長期には大気汚染による川崎公害が深刻となったこともあり、川崎区の人口は一時減少しましたが、近年では川崎駅から離れた京急大師線沿線や東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線沿いで建売住宅やマンションの建設が進んでおり、人口は今後も増えると予測できるため、学校や病院等の公共福祉関係の充実が課題となっています。この産業道路や、それとほぼ並行する東海道貨物線の東側は広大な埋立地で、鉄鋼・機械・化学などの重化学工業の大規模工場が集約されています。京浜運河の対岸には扇島と東扇島の人口島が整備され、製鉄所や火力発電所が建設され、中央には首都高速湾岸線が走ります。浮島町にある川崎浮島ジャンクションはこの湾岸線と東京湾アクアラインの接続点となり、さらに東京国際空港に川崎側で最も近い地点となっているため、羽田空港の「神奈川口」構想が検討されています。
川崎駅東口には繁華街があります。第二次世界大戦による空襲被害から復興した銀柳街のアーケード商店街が広がり、1980年代には地下街の川崎アゼリア、シネマコンプレックスのチネチッタ、川崎ルフロンが開業しました。2000年代にはラチッタデッラや川崎DICEが開業し区内の商業機能は更に強化されましたが、2006年に幸区側の川崎駅西口に開業したラゾーナ川崎プラザとは競合関係になり、2015年にはさいか屋川崎店が閉店しています。川崎駅東口の商店街から国道15号線を挟んだ東側にある富士見公園にはかつての川崎球場であった川崎富士見球技場や川崎競輪場、その北側には川崎競馬場が1950年前後に整備され、競輪場と競馬場では現在も公営競技のレースが開催されています。
川崎区内には川崎駅や川崎区役所など市の中枢機能が集中し、人口は決して少なくはないが、沿岸部に広大な工業用埋立地を擁するために、区の人口密度は他区に比較して低いです。
この数十年の人口動態の変化と東京-川崎-横浜間の鉄道網の整備から、川崎市の人口重心は川崎区から離れる傾向が続き、市内北部ではいわゆる「川崎都民」の増価がみられるため、川崎縦貫高速鉄道（2012年をもって廃止）や川崎縦貫道路の整備、大師線の地下化などによる川崎市内の交通網整備と川崎区の活性化が構想されています。このうち、川崎縦貫道路は川崎区内の一部が首都高速金川6号川崎線として川崎浮島ジャンクションから大師出入口までが既に開通し、東京外郭環状道路と一体化する形でさらに西への延伸が検討されています。